色被せクリスタルにエッチングで模様を浮き彫りにし、余白に浅くジブレ文を刻んだグラヴュールグラスは手間も材料もかかるだけに高価で稀少です。
特にバカラのこのタイプは色や柄が美しいので人気があり、高くてなかなか買えません。
本品はその中でも特に愛されているエグランティエ(野薔薇)の黄緑色の小さな蓋物です。
エグランティエは、バカラのカタログ上の記載に従えばローズ、ムース(苔色=モスグリーン)、オレンジ、アメジストの4色有り、本品はムースに当たります。
苔色といってもヒカリゴケ色でしょうか、味わい深い色の美しい小箱です。
【サイズ】 | 高さ(蓋含む):7.8cm 本体胴径:13cm 蓋直径:10.5cm |
【年代と国】 | 19世紀末〜20世紀初頭 フランス |
【サイン】 | 蓋と口金に純度950/1000の銀の刻印 |
【状態】 | 良好。蓋の縁内側に小さなチップあり。 |