ジヴレ地にエッチングでドイツアヤメの花が浅く浮き彫りされ、金彩が施されたジャポニズムな花器です。
縁を5カ所抓まんで角を立て、前後の下部に笑窪またはお臍のような窪みを付けて歪ませた形も和風な感じがします。
茶道の水指に良さそうな佇まいですが、蓋が必須だとすると（？お茶には無知なもので…）難しいかも知れませんね。
切り花に限らず小さな鉢物をすっぽり入れて使うのも良さそうです。
資料画像はargusvalentines.fr出版Legras （ルグラのカタログレゾネ）とCarolus Hartmann著Glasmarken lexikonというガラスのサイン事典 からの抜粋です。

*ルグラについてはこちらもご参照ください。

【サイズ】	高さ:16cm　口径:14.5cm
【年代と国】	1895年〜1900年　フランス
【サイン】	金彩でSt Denis
【状態】	良好。