色被せクリスタルにエッチングで模様を浮き彫りにし、余白に浅くジブレ文を刻んだグラヴュールグラスは手間も材料もかかるだけに高価で稀少です。
特にバカラのこのタイプは色や柄が美しいので人気があり、稀少です。
エグランティエ（野薔薇）の柄が最もポピュラーですが、本品は野菊の柄がアール・ヌーヴォー風に描かれた清々しい深鉢です。
資料画像はバカラの1907年版テーブルウェアカタログからサラダボウルのページです。
同じシェイプと地模様で無地のものが掲載されており、タリフ表によると24cm〜12.5cmまで6種類のサイズがあったようです。
二人用のサラダボウルとして、またフルーツや冷たいスープなどにも良さそうです。

【サイズ】　高さ:7.4cm 幅:15cm　底径:8.3cm【年代と国】　19世紀末〜20世紀初頭　フランス【サイン】　ありません。【状態】　良好