白、ピンク、グリーン、茶色を重ねた多層ガラスにアシッドでオンベルの花をカメオ彫りした小ぶりなプラフォニエです。
ombelle（オンベル=撒形花序）とは本来一本の茎の先端に小さな花がたくさん傘を広げたようにつく花の形状を指しますが、エミール・ガレがオンベルと称し好んで作品のモティーフにしたのは野山に自生する花ウド系の植物だったようです。
本品は花が結実した状態を描いた絵柄のガラスと、花ウドの茎や葉を模った支柱や天井飾り金具が一体となった完全にオリジナルなプラフォニエです。
支柱とガラスをネジ止めしているブロンズのスカラベも揃っております。
ガレの照明器具としては初期に属するたいへん稀少な逸品です。
資料画像は、別冊太陽 『骨董を愉しむ』シリーズ23　アールヌーヴォー、アールデコV　平凡社1998年12月発行　からのコピーです。

電気はフランス仕様ですが、日本で問題なく使えます。
ピン式電球（口金B22）使用になっております。

【サイズ】　高さ:全体45.5cm シェード16cm　直径:シェード28cm 天井金具32cm　重さ:4kg【年代と国】　1904年〜1906年　　フランス【サイン】　カメオで★Gallé　ガレ没後2年間だけ使われた　追悼の意を表したサイン【状態】　良好