バカラのDiamants biseaux（ディアモン・ビゾー＝魚子切子）と呼ばれる型パターンの丸いフラコンに同色のキャップが付いた20世紀初頭のアロマランプです。
アロマランプの代名詞または元祖のように世界中に名を馳せ続けているランプベルジェが公式に売り出されたのは1910年とのことですが、本品はそれ以前にパリの一級薬剤師L.Mullerが発明し売り出したPharmacie Muller の『煙を吸収する衛生ランプ』として作られたものです。
資料画像は1901年頃のMullerランプのカタログのコピーですが、
『タバコの煙を吸い取り、全ての悪臭を吸収し、蚊を寄せ付けず、空気を清浄して良い薫りにする』などの謳い文句が記載されております。
オリジナルの芯やバーナーが入っておりますが、使用可能かどうか定かではありません。
実用される場合はランプベルジェ用のバーナーやオイルが使えるようです。こちらをご参照ください。

【サイズ】　高さ:全体17cm　キャップ8.3cm　胴径:10.2cm【年代と国】　19世紀末〜20世紀初頭　　フランス【サイン】　フラコン高台に型でBACCARAT【状態】　良好