まるでアール・デコのように見えますが、意外に古く、1916年のカタログに既に掲載されているモデルです。
カタログを見る限り、当時のバカラグラスはゴブレ以外皆ステムウェアで、唯一このモデルのみがステムの無いシェイプです。
アール・デコを10年も先取りした非常に斬新なデザインだったと思われます。
無地もありますが、本品は更にアール・デコっぽい模様がエッチングでグラヴュールされたヴァージョンです。
その上、グラスとキャラフの台座には銀の縁取りが加えられ、キャラフの蓋は銀で作り替えられ、つまみには象牙があしらわれ、非常にリッチでスペシャルな酒器セットに仕上がっております。
また付属の木製のトレーも銀縁が巻かれた高級品で、アール・デコ期のもののようです。

【サイズ】　キャラフ:高さ(蓋含む)24cm　底径8cm　グラス:高さ8cm　口径6.8cm　トレー:40cmｘ28.5cm【年代と国】　1910〜1930年代　　フランス【サイン】　銀の部分全てにフランスの銀の刻印　トレーには銀の刻印とG.KELLER PARISの刻印【状態】　良好。