スミレの花や葉が エナメル彩で描かれた小さな一輪挿しです。
エナメル彩ガラスはルグラの得意とするところですが、可憐なスミレの絵柄は特に定評があります。
資料画像は2012年に出版されたMichel夫妻とVitrat夫妻共著のFrançois-Théodore Legrasからの抜粋です。
ここでは香水瓶と解説されており、掲載写真の2点にはそれぞれ《ニースの思い出》と《本物のスミレ-シャルル・グラン・パリ》の文字が入っているとのことです。
シャルル・グランは香水メーカー（現存しない）ですが、一方の《ニースの思い出》はニースのお土産品として売られた花瓶のようです。
本品には文字は入っておりませんので、転用される前のオリジナル品と思われます。

【サイズ】　高さ:13cm 口径:1.9cm　胴径:6.6cm【年代と国】　19世紀末　フランス【サイン】　ありません。 FRANCE【状態】　良好。1個に焼成時に入ったらしいガラスの中　のヒビあり。水漏れはしません。