ガラスシェードの天辺に香水や香油を溜める小さな窪みがあり、
ランプを点灯すると電気の熱によってほのかに香りが立つという
優雅な仕掛けになっております。
こうしたパフュームランプ兼ヴェイユーズ（常夜灯）は、1920〜30年代
のアールデコ時代に流行ったようですが、おしゃれな工芸品を扱う
高級店でしか売られなかったらしく、稀少です。
本品は、無色のフロストガラスの内側に吹きつけ彩色、外側にエナメル彩絵付けをほどこし焼き戻して色や絵を定着させた比較的珍しい手法で、DEVEAU*のランプ類にしばしば見られます。
夕焼け空をバックに山並み、家、木立、家路に向かうカラスなどが素朴に描かれており、ノスタルジーを誘うランプです。
鍛鉄製の小さな台座もオリジナルで、DEVEAUの他のパフュームランプにも同じ物が使われております。
*DEVEAU（ドゥヴォー）は、1920〜30年代にパリ近郊のPANTIN（パンタン）にあったガラス工房です。
手元スイッチ、布巻きコード付き。電機はフランス仕様ですが日本でそのままお使いになれます。
【サイズ】 高さ：12.2cm ガラス直径：13.7cm
【年代と国】 1920〜30年代 フランス
【サイン】 エナメル手書きでDEVEAUのサイン
【状態】 良好。
