割山椒の縁を丸めたような形が面白い陶器の変形鉢です。
器の内外にジャポニズム風な絵柄が転写と手描き併用で絵付けされております。
和風(のつもり?)なデザインなのに何故か有り得ない猫脚が付いているのはご愛嬌ということで許してあげましょう。
フランスのロレーヌ地方のリュネヴィルという城下町に1728年に開かれたリュネヴィル窯のファイアンス(陶器)は、ピンク色を多用したゆるめな花絵の器類がよく知られておりますが、本品のようなジャポニズム系は稀少です。
【サイズ】 高さ:8.5cm 幅:(最大)19.5cm【年代と国】 19世紀末 フランス【サイン】 K&G(Keller & Guérin)LUNEVILLE 【状態】 良好