光を透すと半透明の斑文ガラス(クリスタル)がベースになっているのですが、一見不透明な陶器のようにも見える不思議な色合いと質感を持つ小さな花瓶です。
表面にラスター彩でヒナゲシの花が流れるようなタッチで妖しく描かれております。
形がまた、まるでロクロを回して手作りしたかのように歪んでいるので、いっそう陶芸品のように見えるのかも知れません。
アメデ・ド・カランザというイスタンブール生まれのフランス人の陶芸家兼ガラス作家の作品です。
知る人ぞ知る名前ですが、作品は滅多に市場に出る事がなく、私も実物を見るのは初めてでした。
この作家の経歴や生涯などについては諸説ありますが、私のブログの記事も
こちらからご参照ください。
【サイズ】 | 高さ:11cm 口径:8.5cm 底径:5.2cm |
【年代と国】 | 1902〜1905年頃 フランス |
【サイン】 | エナメルでDUC・A・de CARANZA |
【状態】 | 良好。 |