19世紀末から現代まで続いているBACCARATの人気シリーズ
“Bambous tors”バンブー・トール（捻り竹）は、テーブルウェア、
トワレットアイテム、照明器具など、幅広くシリーズ展開されたバカラの
型物の代表のような存在で、シンプルで独特なデザインが愛され続け
欧米では（最近は日本でも）コレクターズ・アイテムになっています。
透明クリスタルに金を少し混ぜることによって得られる赤色は、
混ぜる金の量によって赤のトーンに差が出るとのことですが、
昔のことですから混ぜ方もアバウトだったのか、或いは化学の偶然性
なのか、同じlotでも一つずつ微妙にトーンが違います。
そこがまたアンティックらしく、味わい深いところでもあるわけですが。
当然お値段も透明より赤の方が当時から高かったようですが、
アンティックとなった今もそれは同様です。

本品は油壺、脚、台座が一体となったコンパクトな石油ランプです。
このタイプのランプは意外に少なく、見つけるとすごくラッキーな得した気分になります。更に本品はバカラのシェード付きです。
バカラの石油ランプ用のシェード自体今では稀少で高値がついておりますが、笑窪とフリルが可愛いこのシェードの小型版はなかなか手に入りません。

【サイズ】　　　高さ（シェード先端まで）：35cm　
　　　　　　　 油壺胴径：10.2cm　底部直径：12.1cm　
【年代と国】　 19世紀末〜20世紀初頭　　　フランス
【サイン】　　　ありません
【状態】　　　　良好。