透明クリスタルに黄緑、ピンク、ブルーの三色を被せ、
カットを施した非常に珍しいハイステムグラスです。
フランスではVerre à Vin du Rhin ライン（河流域の）ワイン用グラスと
呼ばれるこうしたハイステムグラスは、各クリスタリーの腕の
見せ所的なアイテムで、色被せやハンドカットなど技術の粋を
集めた最も高級なグラスを指します。
カップ部分が小さく、ステムが長く、多くの場合色を使っているのが
ラインワイングラスの特徴です。
フルーティで香り高い白ワインを味わうのに適したグラスなのでしょう。
しかし、本品のように三色も被せたグラスは初めて見ました。
チューリップ型のカップを光にかざして眺めていると、
まるで万華鏡をのぞいているみたいに綺麗で飽きません。
均整のとれたプロポーション、ほっそりと伸びた脚線美、
どこをとっても美しいビジューのようなグラスです。
フランスの骨董商からSAINT-LOUISサン・ルイということで購入
いたしましたが、ちょっと違うような気もします。
勉強不足で製作元を特定できませんでしたが、ハイクラスなグラスで
あることは間違いないと思います。

【サイズ】　　　高さ：19.7cm　　　口径：7.5cm
【年代と国】　 特定できませんでした。
【サイン】　　　ありません。