Bambous torsに次いで人気があり、19世紀末よりテーブルウェアやトワレットウェア、照明器具など大いに展開されたロザース・ミュルティプル（複式薔薇文）と呼ばれる型パターンの茶入れです。
フランスでは古来コーヒーが最も日常的で庶民的な飲物であり、紅茶は稀少で上流階級の飲物であった為か、バカラではコーヒー入れは無いのに紅茶入れは4種ほど作られました。
しかし、たくさん出回ることはなかったようで稀少です。
口が広いので紅茶に限らず、塩、粉、スパイスなど色々に使えます。資料画像は1893年版バカラの型物カタログからの抜粋です。

【サイズ】　高さ(蓋含む):15.6cm 口径(外):8cm　幅:8cmx8cm【年代と国】　19世紀末〜20世紀初頭　フランス【サイン】　ありません。【状態】　良好。かすかにラスター彩を帯びています。