1922年に創られた”Petites Gouttes”（小さな水滴）というモデルで、資料画像として抜粋を掲載しましたMarcilhac著ラリックのカタログ・レゾネによるとリファレンスの無い番外版ゴブレとのことです。
Clos Ste Odileクロ・サントディルというアルザスのワイナリーのオーナーはルネ・ラリックの友人だったらしいのですが、ここの依頼によりラリックはボトル、キャラフ、ボトル置き、グラス、アイスバケットなど一連の酒器類を作りました。
これらのアイテムはラリックマニアの間では良く知られておりますが、本品は非常にレアで、上述のレゾネにも詳細は記載されておりません。
たっぷりと大きめな水用のゴブレと思われるサイズで、とてもシンプルなので控えめな水滴のデザインが無ければラリック作品であることを見過ごしてしまいそうです。

【サイズ】　高さ:10.5cm 口径:9.3cm　底径:5.3cm【年代と国】　1922年　フランス【サイン】　型でCLOS ST ODILE と R.LALIQUE【状態】　使用による小キズ多少あり。