アールヌーヴォーの家具や室内装飾などで知られるナンシー派の代表的作家ルイ・マジョレルが、1920年頃にドームとのコラボで制作した一連のアールデコ的なスフレ作品はよく知られております。
鍛鉄のフレームにガラスを吹き込んで作られたもので、マジョレルが考案したこの技法とスタイルは模倣され、工芸ガラスの一つのジャンルとして定着した感さえありますが、本品は正真正銘、元祖ドーム&マジョレルによる作品です。
アールヌーヴォーの名残がわずかに感じられる曲線的なアイアンワークに、
ドーム独特の秋の紅葉を想わせる暖かい色調のガラスが過不足なく良い具合に吹き込まれております。
たっぷりとした大きさがあり、果物入れ（今、葉付き蜜柑を入れてます）や観葉植物などの鉢カバーにするのも良さそうです。
資料画像は2012年11月のCHRISTIE'Sオークションの結果ページをサイトから拝借しました。サイトはこちらからご参照頂けます。

【サイズ】	高さ:11cm 口径26cm　底径:614cm
【年代と国】	1920年頃　フランス
【サイン】	底に彫りでL.majorelle。Daumのサインは見当たりません。
【状態】	良好