『クロ・サント・オディール』のデギュスタシオングラスはルネ・ラリック1921年のモデルで、アルザスの酒造業者Weissenburgerの為に作られました。
Clos Sainte-Odileは大きなブドウ園（現存します）で、ラリックはこのワイナリーの為にキャラフやワインクーラーなども作りました。
本品は1926年に作られた最初のモデルより少し背の低いモデルと思われます。
現行品もありますが、本品はルネ・ラリック没後間もない時期にオリジナルの型で制作されたものであることを示すサインが見られます。（R.LALIQUE FRANCEと2行で記されたサンドブラストのサインのR.の部分だけを取り合えず除いたサインでこのため2行のセンターがずれている。）
聖女オディールの祈る姿をフロストでステムにし、足元に葡萄をあしらったラリックならではの美しくアール・デコ的なグラスです。
資料画像はMarcilhac著ラリックのカタログ・レゾネからの抜粋です。

【サイズ】　高さ:19.3cm 口径:9cm　底径:6.5cm【年代と国】　現代　フランス【サイン】　サンド・ブラストでLALIQUE FRANCE【状態】　良好