『王の青』、ファットブルー、セーヴル・ブルーなどと呼ばれるセーヴル磁器特有の濃紺色に24金の金彩装飾が施された大きな平鉢に、金メッキされたブロンズの脚が付いた圧倒的に立派なコンポートです。
この深く均一なブルーを出すのにコバルト焼成を3回繰り返すのだそうです。
セーヴル窯は1750年代から現代まで続くフランスの王立（後に）国立製陶所であり、国家事業として運営されている国窯です。
世界的な最高品質を守るため現在でも年間6000点ほどしか生産されず、しかも25％はフランス国家のために使われ、一般客向けにはセーブルとパリ1区の２軒の直営店のみ門戸が開かれています。
海外への輸出も限られていて世界中で日本にのみ代理店が存在するのだとか…。
当然アンティック品も本物は稀少です。
本品はブロンズの脚が固定されていて（外せるかも知れませんが壊すといけないので触りません）窯印が見えませんが、本物でスタイルから1930年代アールデコ期のものと思われます。

【サイズ】　高さ:14.5cm 　口径:34cm　重さ:約3kg【年代と国】　1930年代　フランス【サイン】　ブロンズ台にMNS(Manufacture Nationale de Sèvres　の略と思われる)のマークと39 50の刻印【状態】　良好。内側底に使用による小疵若干あり。