ヒマラヤ杉の実と葉を大胆にデザインした鍛鉄の
フレームと、小さなヴァスク(水盤)シェードがピッタリと
コーディネートされた個性的でアーティスティックな
小さなシャンデリアです。
シャルルとエルネストのシュネデール兄弟はナンシー
のドーム社で働いた後、独立して1910年代にパリ近郊
に工房を開き、1920〜30年には500人もの従業員を
抱えるヨーロッパ最大の工芸ガラス製作者として名を
馳せました。
ガラスのみならず、オブジェやランプの台まで
トータルに自社製作する為の鍛鉄工房まで運営して
いたそうです。
シュネデールのランプ類の台は凝ったユニークなもの
が多いとかねてより思っていたのですが、
こういう訳だったのですね。
本品もそうしたトータルなオリジナル作品のひとつで、
他の組み合わせが不可能なサイズとシステムに
なっております。
照明器具であると同時に、それ自体で完結している
ひとつの装飾的なオブジェというコンセプトで
作られたものと感じられます。
未確認ですが、同じ作品が掲載されている文献が
あるとのことです。
【サイズ】 高さ:48cm
直径:全体42cm/ヴァスク 25.5cm
【年代と国】 1924年〜1928年 フランス
【サイン】 ガラスにサンドブラストでSCHNEIDER