1935年に発表されたサンテュベールは、アールデコ後期の
バカラグラスの中でもその個性的なフォルムにより特に有名で、
本などにも紹介されるモデルですが、高価なせいか実物は
非常に稀少です。
二本脚のグラスというコンセプトがそもそも型破りですし、シンプルで
ユーモラスなシェイプは実に良く計算された安定性と均整美を
兼ね備えており、優秀なデザイナーの感性が感じられます。
最後の画像はJean-Louis CURTIS著"Baccarat"からの抜粋で、
黒の不透明クリスタルの脚が付いたヴァージョンですが、
クリアークリスタルヴァージョンも存在すると記されております。
【サイズ】 高さ:7.2cm ベース:5.5cmX3.2cm 口径:8cm
【年代と国】 1935年 フランス
【サイン】 (1935年以前の製品につき)ありません。