CROISMARE(クロワマール)と呼ばれますが、正しくは
Grande Verrerie de Croismare(クロワマール大ガラス工場)という
ブランド名で、リュネヴィル(ナンシーの近くの町)の傍にある小さな
村クロワマールに1858年から操業していたガラス工場をMULLER兄弟
が1919年に買い、1920年から1930年頃までその工場で作られた製品
の一部にこのブランド名が用いられたようです。
MULLER FRES LUNEVILLEとサインされた製品に比べて色調が淡く、
そのため全く異なる製作者のガラスと思われがちですが、
ミュレー兄弟社の製品であることに違いありません。
本品はCROISMAREとしては比較的色が多く入っており、灯りを通すと
明るく暖かい色合いになります。
クラシックで立派な真鍮の飾り金具と、電線を中に仕込んだ吊り紐の
セットも、今では珍しい古いものです。電球は3灯点きます。
【サイズ】 高さ(全体)40cm シェード直径35cm
【年代と国】 1920〜1925年頃 フランス
【サイン】 (部分的にしか見えませんが) G.V. de CROISMARE