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ホームOBJETS d'ART 美術品【HEUVELMANS】ウーヴェルマンス 聖母子像
商品詳細

【HEUVELMANS】ウーヴェルマンス 聖母子像

Lucienne Heuvelmans(リュシエンヌ・ ウーヴェルマン)1881-1944 は、パリ生まれの女流彫刻家兼画家で1911年に女性で初めてローマ大賞*を獲得した芸術家として知られております。
神話や宗教的なテーマを得意とし、各地の教会などに作品が残されています。
*フランスが自国の才能ある新人芸術家に授与した名誉ある賞および奨学制度。当時厳しいコンクールで選抜された受賞者は3年間のローマへの国費留学が許された。
こちらの聖母子像は正式には « Notre-Dame d'Esperance »と題され、1930年にパリ11区のノートルダム・デスペランス教会に納められた大理石彫刻が原作で、専ら« Vierge à L'enfant »-聖母子- という名で広く親しまれ、約半世紀に渡り様々な素材とサイズで展開されたほど有名な、彼女の代表作と認識されております。
本作品は縞目が綺麗に入った目の詰んだ木材(ローズウッドと思われます)と象牙を用い、1920〜30年代に流行したクリゼレファンティーヌと呼ばれたタイプの彫刻です。
クリゼレファンティーヌとは、部分的に象牙や金を象嵌した彫刻を指し、アールデコ時代の美術工芸品のひとつのジャンルになっており、このHEUVELMANSの聖母子像の持つ時代様式が反映された独特のスタイルがこの技法によく似合うため、ブロンズや石を用いたクリゼレファンティーヌも作られました。
若き聖母が幼子イエスにそそぐ無限の愛が、傾けた顔や大切に抱えた手に表れており、感動的に美しい作品です。
資料画像は上記の教会で撮影してまいりました原作の写真です。高さ2mほどの大きな聖母子像が、20年前に改築された近代的な教会の片隅の狭い場所に祀られていて、なんだか勿体なく寂しく感じました。     

【サイズ】 高さ:32cm 幅(最大):10.5cm 台座:9.5x7cm
【年代と国】 1930〜1940年代 フランス
【サイン】 ありません。
【状態】 良好。