1880年代から1900年にかけてバカラは多くのこうした筒型金彩花瓶を作ったようです。様々な意匠、色、サイズのものがありますが、本品は真鍮の台座付き2連式のジャポニズム花器です。
金赤を下から暈した透明な筒型花瓶にはエッチングで梅に鶯(でしょうか?)、上下に雷文を真似た縁取り模様を彫り、金彩が入れてあります。
我々の感覚では和風には見えないサクランボを模った脚が付いたブロンズの台座に高さの違う2本の筒を並べて竹に見立てているのかも知れません。
風情があって美しい稀少なジャポニズム花器です。
1本の花瓶が接着が取れて台座に固定されておりませんが、洗ったりする時にむしろ好都合かと思い、敢えて直しておりません。
(ご希望により接着いたします。)
【サイズ】 | 高さ:全体22.5cm 花瓶(大)19.2cm (小) 15.3cm 花瓶胴径(どちらも):6cm 台座幅:15cm |
【年代と国】 | 1880年〜1890年代 フランス |
【サイン】 | 台座にバカラマークの刻印 |
【状態】 | 良好。金彩の落ち若干あり。 |