植物学者でもあったエミール・ガレのカメオ作品には多くの草花が登場しますが、藤の花は比較的登場回数が多いようです。
ジャポニズムに傾倒していたガレにとっては藤は親しい植物であったのでしょう。
多くの場合、白地に紫色の二層カメオですが、本品は不透明なピンク、無色透明、紫の3層になっております。
しかも珍しく表面がとろりと艶やかで、藤絵のレリーフの余白はジュレのような無色透明の層を透かしてピンクが見え、奥行が感じられます。
大変美しい蓋物だと思います。
【サイズ】 | 高さ(蓋含む):6.3cm 本体胴径:11.1cm 蓋直径:8.8cm 底径:7.3cm |
【年代と国】 | 1904年〜1906年 フランス |
【サイン】 | 蓋と本体両方に★Gallé ガレ没後2年間だけ 追悼の意を込めて用いられたサイン |
【状態】 | 良好。 |