エンゼルランプ好きで30年来コレクションをしておりますが、
後にも先にもこのブロンズのエンゼルが最高だと思います。
エンゼルランプの多くはレギュールと呼ばれるブロンズの代用として
使われた合金製で、本物のブロンズのエンゼルは滅多にありません。
暗褐色のパティネがほどこされている為、画面上ではうまく表示でき
ませんが、何ともいえず可愛らしいうえに風格のあるエンゼルです。
サインがあってもおかしくないほどブロンズ彫刻としても秀逸です。
エンゼルには薔薇のシェードが付き物なのですが、それは1920年代
以降のスタイルであって、古いエンゼルは本品のように松明や
カーネーションなどを持っていることが多いようです。
松明型のシェードも見たことの無い珍しいもので、とても小さくて
厚いフロスト・クリスタルで出来ております。
エンゼルを吊り下げているリボンや松明の軸などは金メッキ(程好く
落ちています)されており、緑色がかった暗褐色のパティネとの
コントラストが効いて、より高級感が増すと同時に古めかしさを
際立たせております。
プラフォニエと呼ぶよりは、灯りの点く美術品、空中彫刻とでも
呼びたい作品です。
【サイズ】 高さ:40cm エンゼルの身長:30cm 最大幅:36cm
重量:5kg
【年代と国】 1900〜1910年代 フランス
【サイン】 ありません。