無色のジヴレ地にエッチングでブラックベリーの花枝や実が浮き彫りされ、金彩がほどこされたガラスに、草花がレリーフされた銀鍍金の注ぎ口やハンドルが付いた小ぶりなピッチャーです。
フランスの高級銀器メーカーとして19世紀後半から20世紀初頭にかけて有名だったSAGLIERサグリエは数々の名品を残しています。
アールヌーヴォー期のドームやルグラのガラスと組合わせた逸品はよく知られていますが、ガラスメーカーのサインは通常入れられないため、ドームかルグラか常に判断が分かれるところです。
本品はドームとのことでしたが断定はいたしません。
口も注ぎ口も狭く出来ておりますが、おそらく果物や氷などが注ぐ時に出ないように考慮されたものと思われます。
【サイズ】 | 高さ:22cm 胴径(最大):12cm 底径:7cm 重さ:1034g |
【年代と国】 | 19世紀末〜20世紀初頭 フランス |
【サイン】 | 金彩でV(ictor)S(aglier)のマーク |
【状態】 | 良好 |