アンティック 姉妹社

底を除く全面にディアモン・ビゾー(斜め切りダイヤ＝魚子切子）カットが施され、真鍮の取っ手と錠前が付けられた立派な玉手箱です。
ル・クルゾというクリスタルリーは別名『王妃（マリー・アントワネット）のクリスタルリー』と呼ばれ、1787年から1832年まで活動したフランス随一と謳われた優秀なクリスタル製造所でした。
その名声を妬んだバカラとサン・ルイが共謀してこれを排除すべく1833年に買収してしまったのは有名な話です。
こうしてル・クルゾの製品、マテリアル、職人はバカラとサン・ルイで分けて引き継いだ（持ち去った）とのことです。
本品も重さ、カット、金具などから、バカラが引き継いだル・クルゾの物と思われます。
資料画像は、ル・クルゾ（の町）のサイトから拝借したもので、ミュージアム（工場跡）のル・クルゾ製品のコレクションの一部とのことです。

フランス語のサイトですがこちらからご参照いただけます。

【サイズ】	高さ:12.5cm　幅:14cm 奥行:10cm 　重さ:1.8kg
【年代と国】	19世紀後半　フランス
【サイン】	ありません。
【状態】	良好