3辺の縁を内側に半ば丸めた動きのあるフォルムが綺麗です。
中には開き切ったパロット系のチューリップがエナメル彩で浮世絵っぽい繊細なタッチで描かれております。
縁金がほどこされ、底には3本脚が溶着されております。
和菓子を載せても似合いそうな風情のある器です。
Louis Damon ルイ・ダモン(1860-1947) はパリのマドレーヌ寺院近くにあった高級ガラス器と陶器の店のオーナーで、ドームが納品するガラスに自社のアトリエで更に加飾し、Damonのサインを入れてオリジナル商品として販売しました。
本品もそうした類のガラス器で、装飾スタイルはドームよりもガレに近い感じがします。
【サイズ】 | 高さ:8.5cm 口径:22.5cm |
【年代と国】 | 1890年代 フランス |
【サイン】 | 半ば以上薄れているが金彩で Damon 20 Bd Malesherbes Parisと読み取れる |
【状態】 | 良好。1本の脚の裏にチップあり。 |