ジヴレ地にエッチングでスミレの花がレリーフされた無色のガラスに、エナメル彩と金彩が施されたモンジョワ(ルグラ)の中でも最も人気の高いパターンとして知られるスミレ文花瓶です。
同じモティーフで様々なフォルムの花瓶が作られ、多くは巾着型とかコルネ型とかフォルムを表すモデル名が付けられましたが、本品はトロカデロというモデルです。
おそらく1878年のパリ万博の為に建てられたトロカデロ宮の庭園の斜面に作られた噴水の形をイメージしたものと思われます。
資料画像は1899年のLegrasのカタログからの抜粋です。
ルグラに関する専門書によると、本品はモンジョワ(ルグラの高級品シリーズ)に属するが16000番台と17000番台の製品にはサインが無いことが多いとのことです。
【サイズ】 | 高さ:15.2cm 幅(最大):10.7cm 奥行:7.3cm |
【年代と国】 | 19世紀末〜20世紀初頭 フランス |
【サイン】 | ありません。 |
【状態】 | 良好 |