1925年のパリで開催されたアール・デコ博で発表されたゲランの香水『シャリマール』は,初めてのオリエンタル系の香水として大好評を博して以来ゲランを代表する世界的に有名な香水の一つであり続けています。
特徴的な蝙蝠型のフラコンは1924年にレイモン・ゲランのコンセプトによりバカラが制作したもので、ゲランはこのデザインをニューヨークの特許局に登録し特許権を取得しました。
実際に商品化して使い始めたのは1926年からとのことです。
シャリマールのフラコンは、台座と色付きストッパーの付いた初めての香水瓶と言われており、バカラではストッパーのブルーの着色法を未だに企業秘密としているそうです。
バカラの他にも4社のガラス及びクリスタルメーカーがシャリマールのフラコンを製作しており、オリジナルデザインをコピーしているものの、品質やシェイプ、箱などにそれぞれ違いが見られます。
本品は1950年代前半(と思われる)のバカラ製です。
資料画像は1954年と1951年の広告のコピーと、ゲランの香水に関する一愛好者の
ブログからの引用です。
【サイズ】 | フラコン:高さ(栓含む)14.4cm 幅10.2cm 奥行4.3cm 台座幅6.5cm 箱:高さ5.3cm 縦横18.63cmx12.3cm |
【年代と国】 | 1950年代前半 フランス |
【サイン】 | GERLAIN PARIS FRANCE バカラのマーク BOTTLE MADE IN FRANCE |
【状態】 | 良好。洗っておりません。 |