おっとりと丸くしかも均整のとれた形と、大胆に描かれたボケの花枝の絵が非常にアール・デコ的な花瓶です。
余白も陶器に釉薬を吹き掛けた感じのクリーミーな白いエナメル彩で点々と覆われており、花絵も厚塗りされているので一見陶器のような質感があります。
アドリアン・マゾワイエ(1887年〜1950年)という作家についてはフランスでもつい2015年まで詳しい情報が殆んど無く、名前や生年月日さえ誤報が伝えられていたようです。
彼はガラスだけでなく、陶器も手がけ、パリのVase Etrusque(DAMONの店)でも仕事をしたアルティザンだったようです。
地元Moulin(フランス中央部の町ムーラン)にアトリエ兼店を持ち、展覧会にも出品したり活躍したが1940年の戦争勃発と同時期に病を得て活動を停止したとのことです。
ガラス作品は全てエナメル彩で装飾されたもので、鮮やかな色彩とアールデコ的な図柄が特徴です。
因みにサインに添えられている風車は地元ムーランを表しているようです。
‼ 下記記載に誤りがございましたので訂正いたしました。‼
【サイズ】 | 高さ:15cm 口径:7.5cm 胴径:14cm |
【年代と国】 | 1930年代 フランス |
【サイン】 | エナメルでAMazoyer France 風車 |
【状態】 | 良好。 |