デルヴォーは、1896年から1970年頃までパリ8区ロワイヤル通り18番地(ラデュレ本店の隣)にあった高級食器類を扱うブティックでした。
有名メーカーに独自のデザインで特注した陶器類やガラス器などに自社の銘を入れたオリジナル商品は、当時はもとより現在も稀少な高級品として珍重されております。
特に1920〜1930年代のガラス器はアール・デコの重要な作品として人気があり、高価で入手困難です。
モダンでゴージャスで同時に茶目っ気のあるデザインが特徴ですが、本品は正にデルヴォーらしさ満載の品といえましょう。
型とカット併用で成形した肉厚の無色透明クリスタルに、盛上げエナメル彩でアールデコ的に描かれた色とりどりの花絵がほどこされた美しく楽しい塩入れです。
手のひらに乗る小品ながら、しっかり存在感があります。
カット仕上げのためサイズに個体差があります。
【サイズ】 | 高さ:2.6cm 幅:5cm x3cm |
【年代と国】 | 1920〜1930年代 フランス |
【サイン】 | 金彩手書きでDelvaux 18 Rue Royale Paris 消えたり痕跡しか見えないものもあり。 |
【状態】 | エナメルの掠れやチップ多少あり。 |