無色に薄い紫と濃い紫を重ねた多層被せガラスにアシッドで山葡萄がグラヴュールされた渋い小壺です。
フランスでは小さな花瓶と言われますが、日本では専ら茶入で通っているようです。象牙などの蓋や仕覆を誂え、濃茶用の茶器として使われます。誰がいつ始めたのか存じませんが、茶人のこうした見立てのセンスには感心いたします。
勿論、茶入に限らず小さな花瓶として花を短く活けたり、そのまま飾ったり、時折手に取って愛でたり、楽しみ方は色々あると思います。
エミール・ガレへの追悼の意を込めて没後2年間だけ使われた星付きサインのある作品です。
【サイズ】 | 高さ:6.4cm 口径:3.7cm 底径:3cm |
【年代と国】 | 1904年〜1906年 フランス |
【サイン】 | カメオで*Gallé |
【状態】 | 良好。 |