白、空色、若草色、ピンク、オレンジを重ねた多層被せガラスに、アシッドで風に揺れるマーガレットと思しき花がカメオ彫りされた美しい花瓶です。
切り込みを入れて2箇所を摘まみ上げたような口と全体の形は、開きかけた犬サフランの蕾を想わせます。
アールヌーヴォーな曲線と暈し染めの着物のような色合いが和洋折衷風で個性的な花瓶です。
MULLER兄弟がCroismare(クロワマール村)のガラス工場で制作をしていた初期の作品で、稀少です。
資料画像はBenoit TALLOT著《Les Frères MULLER, Maîtres verriers à Lunéville》からMuller作品のサインに関するページの抜粋です。
【サイズ】 | 高さ:36.7cm 口径:4cm 底径:12cm |
【年代と国】 | 1910年頃 フランス |
【サイン】 | 彫りでCroismare G.V. |
【状態】 | 良好。 |