ヴィンゲンと名付けられた非常に個性的で有名なモデルで、ラリックのグラスとしては最も壊れにくそうな安定感のあるデザインながら、何故か稀少です。
因みにヴィンゲンとはWingen-sur-Moderというアルザス地方の町の名で、1921年にルネ・ラリックがこの地にガラス工場を創設して以来、現在もここでラリック製品が作られ続けており、2011年にはラリック美術館もここに開館しました。
型で外側に細かな縦線が刻まれており、一見なんの変哲も無いデザインに思えますが、この細い線が光が当たるとサテンのような半透明感を演出し、上品でおしゃれです。
ワインのみならず小鉢などに見立てて色々に楽しめそうな器です。
資料画像はMarcilhac著ラリックのカタログ・レゾネからの抜粋です。
【サイズ】 | 高さ:8cm 口径:7.3cm 底径:6.5cm |
【年代と国】 | 1926年 フランス |
【サイン】 | 型でR.LALIQUEとア・ラ・ルーでFrance |
【状態】 | 良好 |