コロンブと名付けられたルネ・ラリック1920年のモデルで、1928年のカタログに掲載され1932年のカタログからは早くも削除され、戦後も復刻されませんでした。
因みにコロンブとは鳩の別名で主に白鳩を指します。
髪に花を飾った少女が2羽の鳩を慈しむ絵柄がレリーフされ、紐を透す穴の一つはハート形になっており、愛と平和を表しているのでしょう。
このモデルは色ガラスやオパルセントガラスでも作られましたが、本品は無色ガラスにグリーンのパティネがほどこされたものです。
資料画像にあるように絹紐を通して用いられたペンダントヘッドですが、100年近く経っているため紐は残っておらず、パティネもまだらです。
完全にパティネを落とすことは可能ですが、陰影が目立たなくなり柄が判らなくなると思います。
資料画像はMarcilhac著ラリックのカタログレゾネからの抜粋とオークションのWEBカタログからの引用です。
【サイズ】 | 高さ:4cm 幅:2.4cm 厚さ:0.9cm |
【年代と国】 | 1920年 フランス |
【サイン】 | 手彫りでLalique |
【状態】 | 良好。側面に小さな疵と削りあり。 |