無色透明なクリスタルにピンク色クリスタルを被せ、アシッドで野薔薇
とロカイユ模様が浮き彫りされた繊細で美しい一輪挿しです。
台座は刻印はありませんがGALLIA*メタル製で、本体に合わせて
野薔薇が彫刻されております。
この花器に薔薇を一輪挿して飾られた二人用の優雅な食卓が目に
浮かぶようです。
こうしたバカラの野薔薇文アイテムは当時から高級品だっただけに
稀少で人気が高く、小品ながら非常な高値で売買されております。
トワレットアイテムは比較的出回りますが、一輪挿しは私も初めて
入手いたしました。
クリスタルの宝石とでも呼びたい珠玉の逸品です。
*GALLIAはChristofleがアールヌーヴォーからアールデコ期にかけて
作った一部の製品に銘打ったブランド名で、材質は柔らかいラインの
造形に適した銀に錫を多く混ぜた合金が用いられ、
従来の銀メッキ製品より耐久性が高かったといわれます。
【サイズ】 高さ:16.5cm 胴径:4cm 台座直径:5.5cm
【年代と国】 19世紀末〜20世紀初頭 フランス
【サイン】 ありません。
【状態】 良好。