Auguste Moreau(1834-1917)は彫刻家一家のモロー・ファミリーの末っ子で、エンゼル(正しくはキューピッド)や子供、若い女性像などの装飾的な彫刻作品を多く残しました。
特にエンゼルは顔もポーズも非常に愛らしく、特徴的です。
本品はレギュールと呼ばれる合金にブロンズのようなパティネをほどこしたもので、オリジナルとは呼べないまでもオギュスト存命中に鋳造されたと思われる古いものです。
現代のコピー品と違い、顔の可愛らしさがそのまま再現されております。
ロカイユ装飾のフレームの小さな鏡は綺麗にビゾテ(縁を斜めに面取りカットすること)されており、昔の職人技の凄さに感心させられます。
小品ながら端整な作りのとても美しいオブジェです。
【サイズ】 | 高さ(全体):35.8cm 台座直径:10.7cm 鏡(フレーム含む):10cmx18cm |
【年代と国】 | 19世紀末 フランス |
【サイン】 | 型でaug.moreauと陰刻 |
【状態】 | 良好。パティネの剥げ、鏡の腐食あり。 |