レストランの見習いらしき少年が犬にお座りをさせ、焦らしながらおやつを与えようとしている情景が微笑ましい作品です。
作者のGeo(Georges) Maxim という彫刻家(1885-1940)についての詳細は不明ですが、アール・デコ期にこうした表情豊かな彫刻作品を多く残した作家です。
本品は彼の殆どの作品同様レギュール(亜鉛系の合金)にブロンズ風パティネを施した材質で出来ており、本来の少年と犬だけの置物に街灯を加えランプ仕立てにしたものです。
少年が片手に持った紐の先には片手鍋(これだけ真鍮製)が転がっております。
昔のことですから小川で洗い流しながら磨いたものなのでしょうか?
下働きで使い回されている見習い少年が、ちょっと仕事をさぼって仲良しの犬と戯れて、厨房で叱られてばかりの自分を暫し慰めているのかも知れません。
少年のまだあどけない可愛い顔や、おやつを持つ少年の手から目が離せない犬の姿に胸がキュンとします。
小品ながらストーリーを想像させる表現力のある秀作です。
大きくて美しい無色のバラのシェードも古いものです。
電気はフランス仕様ですが、日本でそのまま使える状態でお送りいたします。
手元スイッチ付き、電球はピン式B22口金タイプ使用です。
【サイズ】 | 高さ:(全体)51cm 台座幅:19cm 少年の身長:23cm |
【年代と国】 | 1920〜30年代 フランス |
【サイン】 | Geo MAXIM (街灯の台座に隠れて一部のみ露出) フランス製、 パリなど記された鋳造所の刻印 |
【状態】 | 良好。パティネの剥げ多少あり。 |