スモークグレーのクリスタルに、ヨーロッパの紋章にしばしば使われる立ち上がったライオンの紋様と唐草がエナメルと金彩で描かれた風格のある器です。
資料画像は、J.L.Curtis/V.Nansenet共著≪Baccarat≫からの抜粋で、
ヴェール・ドー(5〜6点からなる水差しセット)のキャラフと記載されておりますが、本品は同セットのシュガーポットのようです。
ジャポニズムと中世趣味が混在した19世紀末のバカラの一つのスタイルと時代の嗜好も反映された興味深い作品だと思います。
【サイズ】 | 高さ(ツマミ含む):16.3cm 胴径:9.8cm |
【年代と国】 | 1880年代 フランス |
【サイン】 | ありません。 |
【状態】 | 良好。金彩の薄れあり。 |