アンティック 姉妹社

まるで水墨画のようなグリザイユの風景画が、無色透明のガラスを酸でジヴレ加工した地にエナメルで繊細に描かれ、縁に金彩を施した奥ゆかしい花器です。
こうしたグリザイユで描かれた風景や寓話の絵付けは1890年代のドーム作品に見られる特徴のひとつでジャポニズム色が感じられます。
冬枯れた樹々の繊細な枝ぶり、風車、小川、曲がりくねった細い道などに「侘び寂び」の世界観と物語を喚起させる味わい深い作品です。
追加画像は、以前持っておりましたドームのグリザイユ彩ビールセットの写真ですが、本品と非常に良く似ております。因みにこちらの品にはピッシェとトレーに金彩で薄くサインが残っておりました。

*ジャポニズムに関しましては、こちらもご参照くださいませ。

【サイズ】　　　高さ：22.7cm　胴径（最大）：7.2cm　台座直径：7.3cm　
【年代と国】　　1890年代　　フランス
【サイン】　　　ありません。
【状態】　　　　良好。金彩の剥げ落ちあり。