紫を帯びたスモークグレーのクリスタルに、月(おそらく)と草花がエナメルと金彩で描かれたジャポニズムな器です。
どちらかといえば稚拙な和風もどきな絵柄ですが、渋い色合いですし全体としては感じが出ていると思います。
曲線的な角鉢のフォルムは19世紀末〜20世紀初頭のバカラのsaladier(サラダボウル)のパターンの一つです。
同じフォルムで様々なデザインの器が作られたようです。
資料画像はバカラの1907年版テーブルウェアカタログからサラダボウルのページです。
【サイズ】 | 高さ:8.5cm 幅:18cm |
【年代と国】 | 1880年代 フランス |
【サイン】 | ありません。 |
【状態】 | 良好。金彩の薄れや小疵若干あり。 |