幅広で厚い鍔状の縁には、裏から型で月桂冠のような模様が陰刻されております。
模様には白っぽいパティネがほどこされているので、表から見ると透明なガラスの中にパールのような光沢のある立体が封じ込められているように見えます。
ラリック得意の技法が用いられたこのモデル、何故かMarcilhac著ラリックのカタログレゾネには掲載されておらず、モデル名や製作年などの情報も一切ありません。
ラリック専門家によると、カタログレゾネに掲載されていないルネ・ラリック作品は他にもいくつか存在するとのことです。
【サイズ】 | 高さ:8.2cm 直径:28cm |
【年代と国】 | 1930〜1940年代 フランス |
【サイン】 | サンドブラストでR.LALIQUE |
【状態】 | 気泡(弾けたものも)、ガラスの皺、 シミなど制作時よりの疵多少あり。 |