斜め縞状に捩りを入れた薄いスモークブラウンの吹きガラスにエナメル彩で草花が描かれた小さな筒形花瓶です。
ガレの初期のエナメル彩作品にはこのタイプの筒形花瓶が多く、無色、色ガラス、種々のサイズや意匠で作られました。
本品は渋い色調で名も知れぬ野の草花が絵付けされており、この絵柄の他の品にも見られるように何故か所々エナメルが抜けております。
枯れた風情がジャポニズムを感じさせるガレらしい作品です。
資料画像はナンシー派美術館所蔵のガレ・コレクションのカタログからの抜粋です。
【サイズ】 | 高さ:16cm 口径:3.8cm 底径:6.4cm |
【年代と国】 | 1867年頃 フランス |
【サイン】 | エナメルでE.Gallé |
【状態】 | 良好。内側下部に曇り若干あり。 |