ロクサーヌはルネ・ラリックの息子マルク・ラリック(1900-1977)が1968年に発表したグラスモデルで、マルクの作品の中では最もルネのエスプリが感じられるデザインです。
チューリップ型のたっぷりとしたカップをほっそりとしたステムが支えており、カップとステムの間に二人の裸婦と葡萄らしき実を組み合わせたフィギュリーヌがデザインされております。
サティネされたバロックなフィギュリーヌが美しく、このモデルにアール・ヌーヴォー的で且つルネ・ラリック的な趣きを与えていると思います。
因みにロクサーヌは女性の名前で、このモデルとの関連性は不明です。
高度な職人技を要するためか高価なグラスで、日本のラリック公式オンラインショップでは1客51,700円で現在も販売されているようです。
因みに2021年で製造中止になったらしく、フランスのラリック本社の公式サイトには既に掲載されておりません。
【サイズ】 | 高さ:17.6cm 口径:7.7cm 底径:6.6cm 満水容量:180㎖ |
【年代と国】 | 1980年代 フランス |
【サイン】 | 彫りでLalique® France |
【状態】 | 良好 |