『パレルム』(シチリア島のパレルモ)は1946〜1961年の15年間のみ
作られたパターンで、19世紀末から続いた7743番カットの
上のラインを除いたデザインです。指先大の丸みを帯びたカットが
持った時に手になじみ、とても使い易いグラスです。
19世紀末から1950年代まで続いたバカラではアメリカ式と呼ばれた
フォルムで、60年代以降のハイボールタイプや80年代以降の
オールドファッションタイプに比べて底部が薄く、口が大きめで
全体に少し薄手です。因みに20世紀初頭までのバカラのゴブレは、
このアメリカ式と口から底までずん胴なボヘミア式と呼ばれた
フォルムの2種類が主流だったようです。
サイズは各種ありましたが、本品はビール用といわれる大容量
サイズで、ハイボールと同じく340cc(満水で360cc)ほど入ります。
【サイズ】 高さ:12cm 口径:8cm
【年代と国】 1946年〜1961年 フランス
【サイン】 底にアシッドのマーク