珍品です。このようなプラフォニエ見たことありません。
いったい、これは何なの?と誰もが思うように私も首を傾げました。
一見クリムトの絵のような色彩にも見えるし、アールデコのようにも
アブストラクにも見えます。
近くで見ると、輸出向けの薩摩の陶磁器のようにも見えます。
仔細に観察すると、オパリーヌとフランスでは呼ばれる乳白ガラスに
不透明なエナメル彩で七福神らしき珍妙な人物画が細かに描かれた
ものであるこことが漸く分かります。
金具は全くフランス式ですが、絵はこちらの人が描いたとはとても
思えません。日本で作られたガラスにフランスで金具をアレンジした
ものなのかも知れません。
灯りを入れると、意外なほど綺麗な色彩とデザイン性が際立ち、
キッチュな感じがする小さなプラフォニエです。
パリ郊外で年2回開かれる大骨董市で、高級アンティックを扱うスタンドで見つけた掘り出し物です。
電気はフランス仕様ですが、日本でそのまま使えます。
真鍮の金具は古くて真っ黒だったものを磨いたオリジナルです。
【サイズ】 高さ:26cm 直径:26cm
【年代と国】 19世紀末〜20世紀初頭 日本/フランス
【サイン】 ありません。
【状態】 良好。