ルグラ*のすみれ文は定評があり、非常に人気があります。
コート・ヴェニシエンヌ
(ヴェネチアン・ストライプと呼ばれるガラス器の内側を縦縞上に軽く波打たせたスタイルで、19世紀末から20世紀初頭にかけ流行したフランスの実用的なガラス器や花瓶によく見られる手法)が入った無色透明のガラスにすみれの花の可憐でアールヌーヴォーなラインが金彩で描かれた上に、ルグラ得意の盛上げエナメル彩色が施された美しいスミレのパターンは様々なアイテムに用いられました。
本品は小さなキャラフとグラス8客にトレーが付いたリキュールセットです。
グラスは後で補充したものかシェイプや絵付けが少し違う2種類が混在しております。
資料画像は2012年に出版されたMichel夫妻とVitrat夫妻共著のFrançois-Théodore Legrasからの抜粋です。
左上に貼り付けた画像は1900年頃のカタログのリキュールセットのページから切り取ったものです。
これらの資料によると本品はCabaret Anglais(キャバレ=トレー付きのリキュールセット、アングレ=英国の)と名付けられたセットのようです。
【サイズ】 | キャラフ:高さ(栓含む)21.6cm 胴径7.8cm グラス:高さ8cm 口径3.5cm トレー:高さ3.5cm 直径22cm |
【年代と国】 | 19世紀末 フランス |
【サイン】 | ありません。 |
【状態】 | 良好。トレーに引っ搔き疵多少あり。 |