アンティック 姉妹社

鍔のある器にサクランボを模ったブロンズの足付き台座が付いた珍しいボンボニエールです。
薄くラスター彩が施された本体と蓋に、エナメル彩と金彩でジャポニズム風な花絵が描かれております。
バカラのラスター彩作品は多くはありませんが、本品の蓋のつまみのようにブルーを部分的に組み合わせたものが割合見られます。
淡いアンバーとブルーのコンビは、当時流行ったジョルジュ・サンドスタイルを控えめに取り入れたものと思われます。
ラスター彩は濃すぎるとギラついて品が悪くなりがちですが、バカラはさすがに心得ていて、ゴージャス感を加えつつ上品に仕上げてており、とても綺麗です。

【サイズ】	高さ:(ツマミ含む)14cm 口径:(鍔含む)17cm 　台座径:9cm
【年代と国】	1880年代　フランス
【サイン】	（金鍍金に覆われて良く見えないが） 　足にマークあり
【状態】	良好。ラスター彩のムラあり。 　外側に引っ搔き疵あり。