RAVIERラヴィエとは本来ラディ(ラディッシュ、二十日大根)を供するための器という意味で、つまりアペリティフのおつまみを入れる小さな器のことです。
最近はフランスでもアミューズ・ブッシュとかアミューズ・グルなどと言って趣向を凝らした色々なおつまみを食べるようになりましたが、昔はそれこそ生のラディに塩とバターを添えたものが最もポピュラーだったようです。
本品は舟形で足がついたリッチなラヴィエで、単独でまたは複数で金属のホルダーに設置して使われたものです。
普通のお皿やクップなどでも事足りるせいか、ラヴィエとして作られた器は意外に少なく、バカラのこうしたラヴィエは稀少です。
おつまみに限らず、お菓子や果物など色々に楽しめる便利な器です。
資料画像はバカラ1907年版テーブルウェアカタログからの抜粋です。
【サイズ】 高さ(最大):6.3cm 幅:21.8x10.8cm
【年代と国】 20世紀初頭 フランス
【サイン】 型でBACCARAT DEPOSE
【状態】 良好。製造時の窯キズは多少あり。