色被せクリスタルにエッチングで模様を浮き彫りにし、余白に浅くジブレ文を刻んだグラヴュールガラスは手間も材料もかかるだけに高価で稀少です。
特にバカラのこのタイプは色や柄が美しいので人気があります。
本品はその中でも特に愛されているエグランティエ(野薔薇)パターンのムース色(モスグリーン)の小さな蓋物です。
本来は白粉入れとのことですが、ボンボニエールや小物入れなど何にでも使える便利で綺麗な器です。
資料画像は1907年版バカラトワレットアイテムのカタログからの抜粋です。
因みにこのカタログではF24というシリーズ番号だけで、『エグランティエ』という名は1914年版のカタログ以降記載されるようになったようです。
【サイズ】 | 高さ(蓋含む):4.8cm 直径:7.4cm |
【年代と国】 | 19世紀末〜20世紀初頭 フランス |
【サイン】 | ありません。 |
【状態】 | 良好 |